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第三弾として平成29年11月15日に水トク ! 「林修の歴史ミステリー」〜新説!徳川埋蔵金は東京湾の海底に!が放送されました。
第四弾として平成30年1月3日に「新説!徳川埋蔵金は東京湾の海底に」の続編が放送されました。
陸地はあきらめたのか、海になっています。
早丸のことは、古くから知られていました。
東京湾入口であれば、早丸(久里浜沖)のほかにオネーダ号(観音崎沖)があります。
オネーダ号の積載物は、官軍に売り渡した武器の代金なので徳川埋蔵金とはいえません。
そのほか、千葉県犬吠埼沖に沈んだ美加保丸などが知られています。
特に美加保丸は、榎本武明が蝦夷地に脱出するために使った船で、大量の軍需物資を積載し1868年10月5日(慶応4年8月20日)に品川沖を出港。6日後、千葉県犬吠埼沖で座礁、沈没しました。
早丸の積載物と言われているものを追ってみたいと思います。
番組内で紹介があったように、早丸は当初上海を目指す予定でした。
その時の積載物が、
*横浜オリエンタル銀行から上海支店に移送されるメキシコ銀6万ドル
*伊予別子銅山産出のナマコ銅塊104万斤(624t)
*奥州産青銅器物140万斤(840t)などです。
早丸は、ロイド保険会社と契約をしていたので、ロイド保険会社がメキシコ銀6万ドルのほか64万両の保険料を支払ったとされていいます。
ところが、明治39年に徳川家の記録や古文書とともに、早丸の記録が現れます。
それには、江戸城の大判小判16万貫(600t)を箱詰めにし、伊達家の大判小判12万両、福井の松平家(旧結城家)が太閤秀吉から拝領した黄金の灯篭一対などが書かれており、目的は場合によっては将軍徳川慶喜を外国に亡命させる費用だといわれています。
太閤秀吉から拝領した黄金の灯篭一対は、早丸以外に徳川埋蔵金の赤城山説にも登場する埋蔵物を示したとされる椎名文書にも登場します。
海送と陸送の二本立ての輸送計画だったのでしょうか。
前回の解説にも書きましたが、戊辰戦争がはじまると、仙台藩を中心に奥羽越連藩同盟が結成され、官軍に抵抗しようとします。
盟主:輪王寺宮、総監:仙台藩主伊達慶邦、米沢藩主上杉斉憲
旧幕府側が、この奥羽越連藩同盟に御用金を託そうとした。これには賛成です
赤城山には三国街道があり、会津にも越後にも抜けられます。早丸の目的地も東北地方です。
江戸の軍資金を東北に届けることでしょう。
番組では、江戸城からどのようにして早丸まで軍資金を運んだのか検証しています。
*第1ルート 日本橋を通るルート(赤)
*第2ルート 日比谷を通るルート(黄)
本を読むと、輸送した人の証言から「御竹蔵」からと書いてありますが真贋は不明です。
右から大関増裕、松平太郎、勝海舟、稲葉正巳
写真:東洋文化協會 幕末・明治・大正 回顧八十年史より一部を切り取り
松平太郎は、江戸開城の前後にも官軍に対して面従腹背の態度を取って、これを翻弄した。
また銀座などから、100万両もの軍資金を押収することに成功した。
しかし戦局の悪化からか、大部分は散逸したり官軍に奪い返されたりしたのだが、20万両前後は大鳥に渡すことができた。流浪の集団である伝習隊がその後1年もの間、維持できたのは彼の功績が大である。
(出典:元函館市中央図書館長、郷土史家 岡田健蔵著「函館百珍」と「函館史実(大正5年2月10日〜昭和5年1月)」第42話 ペテンをやった松平太郎)
松平太郎は、陸運を試みただろうが、一部は海運に頼ったとも考えられます。
また、100万両もの大金を一度ではなく、分散して運搬したと考えるのは自然です。
御竹蔵は、両国にありました。
両国にほど近い本所あたりには、江戸七不思議の怪談話があり、なかでも有名な「おいてけ堀」もこの近くです。
また、仙台掘には河童の伝説もあります。
埋蔵金を調査すると怪談話に行き当たることことが多く「お宝の近所には人を寄せ付けないため の怪談話が存在する」というのが165の持論です。
幕末の御用金のために第1ルート周辺に怪談話を流布したわけではないでしょうが、いざという時の脱出ルートとして怪談を流布し、深夜、人が徘徊しないようにしたり水辺に人を寄せ付けないようにしたりしたかもしれません。
というわけで、私は第1ルートを考えます。
右の浮世絵は、三代目 歌川国輝(うたがわ くにてる)明治時代の浮世絵師のもの。
早丸らしき船体は発見しましたが、早丸の確証を得られず番組が終了。
埋蔵金探しから、沈没船探しに陸より海のほうが費用が掛かるのに・・・。
次回に期待!沈没船捜索・引き上げって、昭和8年頃大流行したみたいです。 私が所有する本のページで、当時の資料をご紹介しておきます。
内容が薄かったので、ここで終了
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